NEWS

  • 地域

本社を中央区薬院1丁目に移転  富士ピー・エス    富士ビル赤坂は賃貸に


 プレストレストコンクリート(PC)工法を用いた土木・建築工事の株式会社富士ピー・エス(福岡市中央区舞鶴2丁目、長尾德博社長)は、2月23日付で、本社を同区薬院1丁目の九電不動産ビルに移転した。また、一部機能と九州支店は、3月23日付で、朝倉郡筑前町篠隈の九州夜須工場に移転する。
 これは現在同社が実施している経営改革の一環で、同社所有の富士ビル赤坂を賃貸ビルにすることで収益の拡大を図るもの。九電不動産ビルには、本店の社長室、経理部、購買グループ、九州夜須工場には購買グループを除く施工本部、土木本部、建築本部、技術開発部が移転する。これに伴い、現在の九州夜須工場を3月19日付で閉鎖し、生産を九州小竹工場に統合する。同社では「急速に市場は縮小しており、当社の09年3月期業績は4期連続の営業赤字の見通し。抜本的な経営改革を実施しなければ、次期以降の中期的な業績回復は厳しい状況と判断した。富士ビル赤坂は好立地で恵まれた環境にあるため、黒字回復に向けた布石にしたい」と話している。同社の09年3月期は、売上高223億円で前期比0・9%減、経常損失は16億5000万円で同1億3044万円増の減収赤字拡大を見込んでいる。