NEWS

  • 地域

大阪装置建設をグループ会社化  新出光    エネルギー事業を強化・拡大


 石油製品販売大手の株式会社新出光(福岡市博多区上呉服町、出光泰典社長)は、都市ガス工事をはじめとする総合エンジニリング会社、大阪装置建設株式会社(大阪市西淀川区姫島3丁目、伊與木正晴社長)と9月30日に全株式の譲受契約を締結し、11月1日付で同社をグループ会社とする。
 これはエネルギー事業の強化・拡大の一環。新出光では法人向け事業モデルとして、工業用石油製品販売だけでなく電力・ガスを含めたエネルギー診断から、顧客の困り事に関する問題解決・省エネ提案、さらにエンジニアリング(設計・施工・保守)までワンストップで行なう「エネルギーマネジメントサービス(EMS)の確立に向けて取り組んでいる。今回、高い技術力を保有し、優良な顧客を支持基盤に持つ大阪装置建設をグループに迎え協働することで、従来からの取引先や顧客への対応の充実をはじめ、イデックスグループが広島以西で展開するEMSを岡山以東にも拡大し、市場競争力を高める。
 大阪装置建設は1895(明治28)年4月創業、1936(昭和11年)年3月に合資会社として法人化、51年10月株式会社に改組。従業員は76人。都市ガス工事をはじめ、各種プラント建設、エネルギー設備、燃焼設備、水門、高層煙突などの設計製作・現地工事を手掛ける。16年3月期の売上高は約30億円。なお、従業員は継続雇用する。
 EMS確立に向けて新出光は、14年12月に長崎市の各種プラント工事業、株式会社ナガネツ(久野敏昭社長)と業務・資本提携を締結している。

 西九州の関連2社を1社に統合

 また、10月1日、グループ会社で石油小売業の株式会社イデックスリテール西九州(長崎県諫早市多良見町中里)と同業の金子石油株式会社(佐賀県伊万里市二里町八谷搦)が合併し、新生・株式会社イデックスリテール西九州(長崎県諫早市多良見町中里、長井一則社長)を発足した。
 合併の目的は近距離圏内にある両社を統合することにより、西九州地区におけるグループ経営の最適化を図るため。株式会社イデックスリテール西九州としては拠点であった長崎、佐世保、天草に金子石油株式会社の伊万里地区のネットワークを加え、西九州エリアにおいて幅広い地域でのサービス提供を行っていく。
 新生・株式会社イデックスリテール西九州の資本金は1000万円で、新出光が100%出資。従業員数は108人。店舗および拠点はサービスステーション(SS=給油所)が25カ所、中古自動車販売店が1カ所、配送センターが1カ所、車検整備工場がSS併設7カ所(うち国土交通省指定工場3カ所、同省認証工場4カ所)となった。