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取扱貨物量の減少、円高などで減収減益  三井倉庫九州    レコードセンターは好調


 倉庫業の三井倉庫九州株式会社(福岡市博多区博多駅前1丁目、五十嵐俊一社長)の09年3月期決算は、売上高が38億26万円で前期比5・4%減、経常利益が2億816万円で同12・3%減の減収減益だった。
 前期は海上コンテナを中心に貨物船の荷役を取り扱う港湾運送事業が製造業の市況悪化に伴う取扱貨物量減少の影響で減収。利益面では減収に加えて昨年6月に開設した機密文章管理保管庫「福岡レコードセンター」の初期費用などがかさみ減少した。営業利益は2億4495万円の同22・7%減、当期純利益は1億2352万円の同7・1%減だった。
 事業別では保管業などの国内物流事業は、福岡レコードセンターが100%近くの稼働率になるなど事業を牽引したものの、国内消費の冷え込みによる物流の低迷で同3・9%減の24億1256万円。港湾運送事業は9億6948万円の同5・7%減、国際運送事業は、4億677万円の同13・6%減。その他の事業は、同6・9%増の1144万円だった。五十嵐社長は「世界的な不況が続き物流業は厳しいが、好調なレコードセンターに牽引してもらう」と話している。
 今期は物流業の市況の冷え込みを予想し売上高が36億2800万円の同4・5%減、経常利益が2億円の前年横ばいを見込んでいる。