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新社長に山渋幸徳電通第18営業局長  電通九州    6月19日付、中野社長は顧問に就任


 広告代理業、株式会社電通九州(福岡市中央区赤坂1丁目)の新社長に6月19日付で親会社、株式会社電通の山渋幸徳(やましぶ・ゆきのり)第18営業局長が就任する。中野正道社長は顧問に就任する。
 このほかの役員人事では、専務に野口裕(ひろし)常務が昇格し、取締役に大坪満営業総括兼営業推進局長兼中国事業室長が就任する。
 山渋氏は岡山県出身。1951(昭和26)年5月25日生まれの58歳。慶應義塾大学文学部卒。77年4月株式会社電通入社、同5月東京本社新聞雑誌局、96年第1営業局営業部長、2001年12月第3アカウント・プランニング本部第18営業局局次長を経て、06年10月第18営業局長に就任。
 野口氏は東京都出身。1948年4月3日生まれの61歳。東京外国語大学フランス語学科卒。74年4月株式会社電通入社、同6月東京本社ラジオテレビ局、85年1月同第12営業局、87年12月同テレビ局、95年2月同局スポット2部長、00年6月同局局次長兼スポット業務推進部長、03年11月メディア・マーケティング局局次長を歴任。04年6月株式会社電通九州に出向し、メディア本部副本部長を経て、05年6月取締役メディア本部長に就任。07年1月同社に転籍し、昨年6月に常務に昇格。
 大坪氏は鹿児島県出身。1956年2月28日生まれの53歳。東京大学文学部卒。79年4月株式会社電通入社、同6月九州支社ラジオテレビ部、84年3月マーケティング部、93年8月営業局、95年8月鹿児島支社営業課に勤務。97年4月株式会社電通九州に転籍、98年1月福岡本社営業局副部長、99年4月北九州支社長、02年1月福岡本社アカウント本部副本部長、03年4月鹿児島支社長、05年7月福岡本社統轄局長を経て、07年6月から同営業総括・役員補佐兼中国事業室長を務めていた。新体制は次の通り。
 ▼社長 (株式会社電通第18営業局長)山渋幸徳▼専務 社長補佐畑間孝雄、(常務)メディア部門、支社・営業所担当野口裕▼取締役 統轄部門、ソリューション部門担当齋藤潤、(営業総括兼営業推進局長兼中国事業室長)営業部門担当大坪満、建設業関連業務担務小泉純理▼非常勤取締役 株式会社電通グループ経営推進局プロジェクトマネージャー高野栄紀▼監査役 山内勝義▼退任 社長中野正道

 景気減速影響し減収減益

 また同社の09年3月期決算は、売上高が300億4300万円で前期比3・9%減、経常利益が5億2100万円で同28・0%減の減収減益となった。当期純利益も2億9100万円で同27・2%減だった。
 「2008年(平成20年)日本の広告費」(株式会社電通調べ。今年2月23日発表)によると、08年(暦年)の日本の総広告費は6兆6926億円で、前年比4・7%減と5年ぶりの減少に転じた。同社では広告主の多彩なニーズへの即応に努めた結果、上半期は前年同期並みを維持したものの、景気減速の影響で九州域内の広告市場も急激に冷え込み、前の期に比べて約12億円の減収となった。売上高300億円台は5期連続。今期予想数値は公表していないが、同社では「厳しい状況が続くが、2011年の九州新幹線全線開通など明るい材料もあり、新たなコミュニケーション・ニーズの掘り起こしに努めたい」と話している。
 同社は株式会社電通の国内営業ネットワーク再編に伴い、95(平成7)年1月に株式会社電通100%出資の地域会社として設立。資本金4億円。従業員数216人。売上高は設立以来、九州の広告会社でトップ。