NEWS

  • 地域

ペットボトル用ストレッチ包装機を開発   松本システム    コスト削減、エコにも効果


 粕屋郡篠栗町の産業用機械メーカー・松本システムエンジニアリング株式会社(松本良三社長)は、ペットボトル用のストレッチ包装機を開発した。今夏から本格的に売り出す。
 同社が国内外で特許を持つ2軸延伸包装(パワーワイドストレッチ方式)を活用した包装機で、2本のストレッチフィルムをボトルに巻き付け圧縮包装するもの。フィルム面積を約3・5倍に延伸することで、フィルムを強化して荷崩れを防ぐ効果を持つ。通常ペットボトル飲料は箱詰めで出荷されるが、フィルムを使うことで環境対策に有効の上、コスト削減も図れるという。今回開発した包装機は2リットル入りのミネラルウォーター用に開発したもので、今年2月にサントリー熊本工場に納入。1時間に69パレットの処理能力を持ち、価格は約1800万円。今後は飲料メーカーを対象に、当面は太陽光の影響を受けないミネラル水やお茶用に売り出す考え。松本社長は「1時間に69パレット処理できる高速タイプは、海外を含めても当社だけだと思う。太陽光を遮断できるようにフィルムを色付けすればジュース類などにも活用できるので、研究を進めて応用範囲を広げていきたい」と話している。同社は1998年2月設立で、資本金は2400万円。委託製造を中心に、産業用各種機械・機器を製造。年商は約6億円、従業員は16人。