NEWS

  • 地域

全体工事量増で中間期売上高6・7%増  山九    経常益は39%増


 総合物流大手の山九株式会社(本社東京都、本店・北九州市門司区港町、中村公大社長)の2016年9月の中間期連結決算は、売上高が前年同期比6・7%増の2544億500万円、経常利益が同39・1%増の132億4300万円で増収増益だった。
 物流事業分野では、国際物流事業の輸出入貨物や設備輸送取り扱いの低調さはあったものの、港湾事業におけるコンテナ取扱量の好調継続、また前期開設した物流センターと新規受注した小口配送業務が収益に寄与した。機工事業分野では、国内の化学構内におけるSDM(大型定期修理工事)の追加工事獲得、製鉄所構内におけるコークス関連工事の拡大や海外での設備工事案件の増加などがあり、全体工事量が増加した。営業利益は28・4%増の135億9700万円、中間期純利益は55・6%増の88億5900万円。
 セグメント別に見ると、物流事業は売上高が前年同期比0・2%減の1274億900万円、営業利益が同12%増の34億1400万円。機工事業は売上高が同15・3%増の1152億3100万円、営業利益が40・7%増の96億1700万円。その他の事業では、売上高が同9・1%増の117億6500万円、営業利益が同9・4%減の4億8300万円だった。
 通期予想の変更はなく、売上高が前期比0・9%増の4940億円、営業利益が0・8%増の245億円、経常利益が17・4%増の243億円、当期純利益が25・5%増の162億円を見込んでいる。