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経費削減で経常利益7・1%増  鳥越製粉    製粉苦戦で売上高は微減


 製粉業大手の鳥越製粉株式会社(福岡市博多区比恵町、鳥越徹社長)の16年1月~9月決算は、売上高は前年同期比1・8%減の163億8900万円、経常利益は同7・1%増の10億4000万円で減収増益だった。
 主力事業のうち、商品開発と販促に力を入れた食品が3・5%増となり健闘したが、製粉が4・8%減、精麦が1・8%減と振るわず、全体では微減収となった。一方、利益面では電力費、販売費、人件費等の諸経費節減が奏功し、営業利益は同10・0%増の9億1100万円、四半期純利益は同12・4%増の6億7700万円となった。
 通期の見通しでは売上高は前期比1・5%増の229億円、経常利益は同6・1%増の14億円で増収増益を見込んでおり、予想に変更は加えていない。同社IR担当者は「今期の業績に影響はないが、来年1月には製品価格の値下げも実施する予定で、販売競争はますます激化していくだろう」と見通している。