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埼玉県に食品加工3工場を建設  プレナス    投資額16・2億円、6月と10月に稼働


 持ち帰り弁当チェーン「ほっともっと」を展開する株式会社プレナス(福岡市博多区上牟田1丁目、塩井辰男社長)は、埼玉県に精米工場、食肉加工工場、調味料工場を建設する。投資額は16億2000万円。
 同社の東日本エリアの配送拠点である「杉戸物流センター」(埼玉県北葛飾郡)の敷地(4万9587平方m)内に建設するもの。精米工場は、平屋建てで建築面積約1462平方m。10月に稼働する。中部、関東地区の「ほっともっと」と定食チェーン「やよい軒」973店舗(今年2月末時点)に向けての無洗米を精米する。生産能力は月間3000トン。食肉加工工場は、物流センターの既存部分を一部建て替える。面積は約670平方mで6月稼働予定。静岡県以北の「ほっともっと」と「やよい軒」1354店(同)に向けて、から揚げ用の鶏モモ肉を提供。生産能力は月間1710トン。調味料工場は、平屋建てで建築面積約1131平方m。10月稼働予定。食肉加工工場で使用する調味料を製造し、生産能力は月間350トン。同社は東日本エリアにおいて、これまで精米は他社に委託、鶏モモ肉の加工は九州の工場から運んでいた。新工場建設で、エリア内店舗への納品期間の短縮と、内製化および物流費抑制によりコスト減を図る。特に、精米したての米は最短2日でエリア内の店舗に届けることができるという。
 同社は2月末時点で、全国に「ほっともっと」と「やよい軒」を合計2623店舗展開。現在、国内の米生産量の0・5%にあたる年間約4万トンを使用するほか、鶏モモ肉はから揚げ弁当用で年間6600万食分が使われているという。