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3月期は減収も合理化推進で黒字化  サニックス    今期は増収増益目指す


 環境衛生業の株式会社サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政伸一社長)の10年3月期連結決算は、売上高が2・8%減の245億39百万円、経常損益は2億24百万円の黒字に転じた。
 環境資源開発事業部門は増収だったが、主力のHS(ホーム・サニテーション)事業、ES(エスタブリッシュメント・サニテーション)事業の両部門ともに減収で、全体でも減収となった。利益面では、合理化推進で固定費削減が進み収益性が改善。営業損益は3億9千万円の黒字となった。また減損損失37億1百万円を計上し、期純損益は36億76百万円の赤字となった。
 事業部門別では、HS部門の売上高は「床下・天井裏換気システム」が17・5%増、また新商品として「太陽光発電システム」の販売を昨年10月から始めたが、「白蟻防除施工」が9・7%減、「基礎補修・補強工事」が40・9%減で、部門全体では4・1%減の140億56百万円。営業利益は、販管費は低減したが既存商品に比べ原価率が高い太陽光発電システムの販売を開始したことで3・0%減の33億65百万円だった。ES部門は、前期末に13店舗を統廃合し収益性改善を進め、売上高は14・4%減の25億47百万円だったが、営業損益は固定費の低減で2億11百万円の黒字となった。環境資源開発事業部門は、売上高は「廃プラ加工処理」が19・2%増、「売電収入」が17・7%減、「有機廃液処理」が19・6%減で、部門全体では4・4%増の79億34百万円。営業損益は約7億円改善して11億12百万円の赤字だった。
 今期は、太陽光発電システムの売上増、環境資源開発事業部門の発電事業が軌道に乗ってきたことなどから、売上高は10・4%増の250億円、営業利益は2倍増の8億円、経常利益は約3・4倍の7億55百万円、当期純利益は5億25百万円を目指している。