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新規駐車場開発で大幅増益  トラストパーク    今期経常は約5倍増を見込む


 駐車場経営のトラストパーク株式会社(福岡市博多区住吉4丁目、渡邉靖司社長)の10年6月期連結決算は、売上高が前年同期比18・4%増の52億88百万円、経常利益が3・5倍の1億58百万円で増収増益だった。
 新規駐車場開発の強化と不採算駐車場からの撤退を推進した結果、大幅増益につながった。駐車場数は前年同期比51カ所増の472カ所、車室数は2891室増の2万2061車室となった。事業別では駐車場事業が新規駐車場開発や既存駐車場の収益力向上、不採算駐車場からの撤退を推進したことで、売上高は9・2%増の47億9573万円、営業利益は約2倍の2億8327万円で大幅増益となった。CG制作事業は、企業収益の悪化による経費削減傾向の影響で売上高が同16・1%減の2074万円、営業損失は927万円となった(前年同期は732万円の損失)。不動産等事業では駐車場を中心とした不動産売買仲介や、広島県のマンション販売、7月に竣工した鹿児島県のマンション開発事業で売上高は同約10倍の4億3009万円と伸長したが、営業損失は1511万円(前年同期は181万円の損失)となった。飲食事業は同社管理の駐車場内で展開してきた「いなほ焼き」の販売が伸び悩み、採算確保が困難なことから撤退した。11年6月期は、サービスの質の向上や営業力強化に引き続き取り組み、駐車場会員カードの拡大を図ることで、売上高は32・4%増の70億円、経常利益は約5倍の3億6千万円の増収増益を見込んでいる。