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中国で約45億円投じ大型ショールームと生産工場を増設  TOTO    年内から来年5月にかけて


 衛生陶器製造のTOTO(北九州市小倉北区中島2丁目、張本邦雄社長)は、中国での販売、生産体制を増強する。直営の大型ショールームを移転増設、2カ所の製造工場を増設するなど総額約45億円を投資する。
 内陸部を含めて中国経済が成長しているのに伴い、同社がターゲットとする中高所得者層の需要拡大が見込まれるため。12月には、広州市の直営ショールームを、同市内中心部の繁華街に移転。「TOTO広州テクニカルセンター」としてリニューアルオープンする。路面店で施設面積は従来の2倍の約1193平方m。同社の技術力と商品力をPRすると同時に、専門家に向けた高機能商品の実演やイベントなどを実施する。
 また、大連市にある水栓金具製造・加工の「東陶(大連)有限公司」で、来年1月の稼働を目指し約2億円かけて4千平方mを増設。増設後の工場面積は3万15百平方mで、生産能力は売上ベースで2倍増の約80億円となる。続いて上海市の衛生陶器器具製造・加工の「東陶華東有限公司」で約43億円をかけて約3万3879平方mを増設。増設後は全体で約6万6780平方mとなり、生産能力は売上ベースで同じく2倍増の約70億円になる。来年5月の稼働を目指す。
 このほか、各エリアの同社販売代理店が主体となり、年内めどに8百平方m規模の旗艦ショールームを南京、重慶など主要6都市に新設する。