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キャナル増床部に大手ファストファッションの旗艦店集積  福岡地所    来年9月開業、年商約60億円、来客2百万人増見込む


 地場大手総合デベロッパーの福岡地所株式会社(福岡市博多区住吉1丁目、八木聖二社長)は、「キャナルシティ博多」の隣接地で行う増床計画の概要を発表した。主要テナントに国内外の有力ファストファッションブランドやインテリアの大型旗艦店が入居し、増床部分の年間売上高は約60億円、来客数で2百万人強の増加を見込む。来年9月の開業を目指す。
 増床部分は既存施設の東側一帯で、約8770平方mの敷地に地上4階建て延べ床面積1万7480平方mの建物を建設する。完成までに約40億円を投資する。主要テナントは「H&M」「ZARA」「Francfranc」「コレクトポイント」「ユニクロ」の5店舗。いずれも国内最大級や九州最大規模の大型店舗で、増床部分の店舗面積約1万2千平方mの85%を主要5テナントで占めるという。このほか、ファッション系やカフェ、雑貨店が入居し、入居テナントは全体で15店舗程度になる予定。
 増床部分は、はかた駅前通り側にエントランスと広場を設け、既存棟と専用ブリッジでつなぐ。屋内でありながら屋外のような開放感を追求し、路面店の特性とショッピングセンターの機能とを合わせ持たせるという。
 福岡地所の榎本一彦会長は会見に先立って行われた神事で今回の増床について、「博多と天神とを間違いなく線でつなぎたい」と語った。また、会見では、国内外で展開している大手ブランドの大型店が集まったことについて八木社長が、「世界でも類を見ないこと。九州、アジアでもインパクトのある施設になる」と期待を表明。藤取締役も「国内でこれだけの旗艦店が集まるのは初めて。新しい開発のモデルとして国内、東アジアで展開されるのでは」と語った。
 「キャナルシティ博多」は1996年4月開業で来年15周年を迎える。年間約13百万人が訪れ、年商は約415億円。
 主要テナントは次の通り。
 エイチ・アンド・エムヘネス・アンドマウリッツ・ジャパン株式会社。店舗名「H&M」。メンズ・レディス・キッズアパレル。店舗面積は2372平方m。九州初出店。
 株式会社ザラ・ジャパン。店舗名「ZARA」。メンズ・レディス・キッズアパレル。店舗面積約2425平方m。国内最大級。
 株式会社バルス。店舗名「Francfranc」。家具、生活雑貨。店舗面積1548平方m。国内最大。
 株式会社ポイント。店舗名「コレクトポイント」。メンズ・レディスアパレル、アンダーウェア、服飾雑貨。店舗面積1446平方m。国内最大級。
 株式会社ユニクロ。店舗名「ユニクロ」。メンズ・レディス、キッズアパレル、雑貨。店舗面積2469平方m。九州最大級。