NEWS

  • 地域

地下1・地上7階建ての新診療棟が完成  福岡大学病院    日本初、地下鉄直結の大学病院棟


 福岡大学病院(福岡市城南区七隈7丁目、内藤正俊院長)が本館東側に建設していた地下1・地上7階建ての新診療棟がこのほど完成した。来年1月4日に開院する。
 福岡大学創立75周年記念事業の一環として、百億円超をかけて建設した新診療棟は、地下鉄駅(地下鉄七隈線福大前駅)と直結した日本初の大学病院棟。延べ床面積は2万9412平方mで、1~3階が外来、4~7階が病棟。多くの外来と204床の病棟が本館から移転する。本館とは2階の渡り廊下で繋がり、臓器別・機能別センター化により患者中心の診療体制が整った。さらに外来は災害拠点病院として非常時には多くの被災者を応急収容できる。このほか隣接する福大プラザや福大メディカルホール(3百席)を活用して地域との交流や健康づくりを目指す。内藤院長は「新診療棟完成を機に一層充実した診療、研究、教育活動に邁進したい」と話している。
 福岡大学病院は1972年の医学部設置に伴い、翌73年8月に開院。現在は本館、西別館、救命救急センター棟、デイケア棟および研修センターA棟・B棟の6棟からなり、総床面積は6万698平方m。診療科は23科目。許可病床915床。外来患者は1日平均11百人を、手術例数も年間69百例を超える。2005年2月には福岡市営地下鉄3号線(七隈線)が開通、市中心部からのアクセスが格段に向上した。