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10月の外国人入国者数は全国平均比5・3ポイントのマイナス  九州運輸局    韓国からの入国者数減少で


 九州運輸局(福岡市博多区博多駅東2丁目、玉木良知局長)が発表した11年10月の管内外国人入国者数は前年同期比20・6%減の約6万8千人で、東日本大震災の影響が出始めた4月以降はじめて全国の減少幅より改善した9月から再び、全国の減少幅より悪化した。10月の全国の減少幅は15・3%減。
 3月の震災以降、九州への外国人入国者数は、全国値に比べ大きな下げ幅で推移しており、4月は全国が62・5%減に対し九州は68・8%減、5月は全国が50・4%減に対し、九州は54・4%減、6月は全国が36・1%減、九州が39・0%減、7月は全国が36・1%減、九州が37・6%減。8月は全国が31・9%減、九州が32・2%減と減少幅は全国を上回ってきた。九州が全国よりも改善した9月は全国が24・9%減、九州が22・6%減。
 例年、韓国からの入国者数が65%を占める九州は、韓国からの入国者数の影響を大きく受けやすく、9月の回復も韓国からの入国者数が回復しつつあることが要因だったが、「9月ごろから円高ウォン安の影響が出始め、韓国からの観光客の伸びが鈍った」(同局)ことで再び全国の回復に後れをとった。
 すでに数値が出ている11月の全国の外国人入国者数前年比は13・1%減と回復基調をみせているが、「九州の入国者数は当面、韓国からの観光客の足並みの衰えの影響を受ける」(同局)ことが予想される。