NEWS

  • 地域

自宅用ロースハムキットを販売  日本食品    でかい肉シリーズ第一弾


 食肉加工、卸の日本食品株式会社(古賀市青柳、末田金次社長)は4月4日、食肉通販の新ブランド「でかい肉.com」を立ち上げ、第一弾商品として手作りロースハムキットの販売を開始した。
 食肉加工メーカーの強みを生かした新商品で、同社のブランド浸透を図りながら月間千個の販売を目指す。同社では、2008年から馬油を原料に開発した化粧品「美肌油」シリーズを通販で販売しており、今回のハムキットも同じ通販ルートで販売する。商品のコンセプトは「でかい肉」で、キットは豚肉1kgと専用調味剤、糸や布など調理器具で構成。肉は九州産の豚とブランド豚の2種類あり、キット価格はそれぞれ税込み5千円と6千円。ブランド豚は日向おさつポーク(宮崎県)、とびうめ豚(福岡県)、錦雲豚(大分県)の中から、1ブランドを選択できる。なお、初回は温度計、調理方法を説明したDVDを無料提供し、料理に不慣れな男性も調理しやすい工夫を施している。
 また、同社では同ブランドの専用HPも同日付で開設し、サイト内キャラクターの覆面レスラー「ニク・タベテマスカラ」が調理方法や、応用レシピ、消費者の声を紹介するなど、趣向を凝らしている。今後は消費者の声を反映させながら、でかい肉シリーズの新商品を販売していく。同社の末田社長は、「簡単な仕込みから調理まで1週間かかるが、その間に家族でハムについて会話するなど、コミュニケーションの一つになればと思い、開発した。市販のハムの概念を覆す格別な美味しさなので、一度試してもらいたい」と話している。
 同社は1963年1月設立。資本金は4893万75百円。従業員は268人(パート含む)。12年3月期の売上高は約95億円。末田社長は1939年1月5日生まれの73歳。嘉穂郡桂川町出身。鹿児島大学水産学部卒。趣味は温泉めぐり。