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5億円かけ本社工場内に新棟を増設  オーレック    7月着工、10月稼働へ


 草刈り機大手の株式会社オーレック(八女郡広川町日吉、今村健二社長)は、約5億円かけ本社工場敷地内に新工場を建設する。着工は7月、10月稼働を目指す。
 同社は城島工場(久留米市城島町)と広川工場(本社工場)の2拠点で農機の製品設計から部品、組立まで手掛け、近年では農業人口の高齢化に伴い手作業から機械に切り替える省力化の需要が増え、草刈機などの増産が見込めるとみて生産力拡大に踏み切る。本社工場の敷地面積は6万6千平方mで、現工場の延べ床面積は1万2210平方m。新工場は既存工場の隣接地に建設し、平屋建て延べ床面積は約33百平方m。城島工場からプレス機10台などの設備を移管集約し、農機のエンジンカバーやフレームなど金属プレス加工を手掛け、完成品や半製品の倉庫も備える。また、新棟で生産したプレス加工品などは、既存棟で組み立て、既存の生産ラインも溶接ロボットや搬送機器などの無人化設備を増強する。
 一方、城島工場は資材置き場に再編することで、生産効率の向上を図っていく。今村社長は「2012年6月期の生産台数は5万2千台を見込んでおり、年々生産数を伸ばしている。最近では土地所有者や自治体からの引き合いも多く、付加価値商品の開発生産を強化して需要増に対応していきたい」と話している。
 同社は1948年10月創業、57年7月設立。資本金95百万円、従業員230人、今期売上高は83億円を見込む。国内の草刈機シェアで4割を占める。従業員は230人。今村社長は福岡県出身、1952年7月5日生まれの59歳、明治大学工学部卒、趣味は自然散策。