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福岡と地方空港の航空ネットワーク構築  スターフライヤーと東京のリンク    来年秋就航目指す


 北九州空港を本拠地とする航空会社、株式会社スターフライヤー(北九州市小倉南区空港北町、米原愼一社長)は、来年秋から航空準備会社株式会社リンク(東京都、杉山幸一社長)と共同で、福岡と地方都市を結ぶネットワークを構築する。
 10月1日付で、福岡と北九州両空港に拠点を置くスター社が、九州、中・四国の地方空港の航路に新規参入を目指すリンクを支援する内容で、両社は業務提携。準備会社であるリンクが国からの認可を受けた後、来年秋にも最新鋭プロペラ機3機以上で定期便を複数就航する。今回の業務提携で、スター社は広域からの利用客を増やすことができ、リンクはスター社のノウハウを利用することで、ハンドリングや整備業務など立ち上げ時にかかる経費を抑えるメリットがある。現段階で具体的な航路は非公表だが、半径500~600km内の地方空港を想定。航路の需要を調査しながら今後調整を進めていく。同社では「昨年が福岡―羽田線、今年が北九州―釜山線と毎年順調に航路を増やしている。次は福岡、北九州空港をハブとしたローカルネットワーク構築で、乗客を増やしていきたい」と話している。
 リンクは2012年4月設立。資本金は2億3000万円。フランスとイタリア合弁の航空機メーカーATR(フランス)の最新鋭双発プロペラ旅客機「ATR72‐600型機」を日本で初めて導入する。現在、他社が就航していない地方都市を結び、アジアとの国際線就航も計画。また、今後は本社を福岡に移す予定。