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北九州市響灘地区に大型太陽光発電所  西部ガスグループと旭硝子    発電規模20・5MW


 西部ガスグループと旭硝子株式会社は、4月から北九州市若松区響灘地区にグループで4カ所目となる太陽光発電所を建設する。来年4月着工、2014年2月に一部運用を開始し、9月までに全面運用をスタートする。
 場所は、同区向洋町に西部ガスが建設している「ひびきLNG基地」の南側の旭硝子所有地、敷地面積は25万6000平方m。発電規模は20・5MWで、これは一般家庭約6200戸の年間電力使用量に相当する。総投資額は約60億円。計画では、西部ガス100%出資の子会社のエネ・シード株式会社と旭硝子が共同出資(エネ・シード51%・旭硝子49%)して12月下旬にエネ・シードひびき株式会社(福岡市博多区千代1丁目、西田和典社長=予定)を設立。設立時の資本金は2000万円で、工事の進捗にあわせて18億9000万円までの増資を予定。同社は旭硝子が所有する土地を賃借して「エネ・シードひびき太陽光発電所」を建設し、運営する。発電した電力は全量を九州電力に売電する。
 西部ガスグループは、エネルギー事業者として、これまで通り天然ガスの普及拡大を図るとともに、地産地消型である太陽光発電の普及により「エネルギーセキュリティ向上(分散化・多様化)」と「環境負荷低減」を目指している。今年4月には再生可能エネルギー利用事業会社・エネ・シードを設立して太陽光発電事業に参入。これまでに大牟田市、長崎市、北九州市の同社およびグループ会社の都市ガス工場の未利用地部分に太陽光発電所を建設。大牟田市、長崎市の各発電所は10月から運用を開始し、北九州市の発電所は今月下旬から稼働する。