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長浜3丁目に計画中の10階建て新病院は3月中に着工  浜の町病院    13年春に完成予定


 国家公務員共済組合連合会・浜の町病院(福岡市中央区舞鶴3丁目、安井久喬院長)は、3月中にも同市中央区長浜3丁目に計画していた新病院を着工する。2013(平成25)年春の完成予定。
 2月9日までに業者の入札公告を終了。3月1日から3日にかけて、東京の国家公務員共済組合連合会本部で入札を実施し、着工する。総事業費は現段階で未定。新病院は、都市高速天神北ランプ西側、福岡市から約33億円で取得した敷地約1万5百平方mに建設する。地下1・地上10階建て延べ床面積約4万平方m。4階までが共通フロア、4階から10階は中央に吹き抜けを設け、東西南北に建物を配置する十字型構造のレイアウトを採用した。フロア構成は地下1階がレントゲンやCT、MRIなどの検査ゾーンと薬剤部など、1階が総合受付、待合室、ホール、レストランやオープンカフェ、情報ライブラリー、救急ゾーン、2階が外来診察室、処置室、内視鏡ゾーン、生理検査室など、3階が管理事務室、医局、人工透析室(34床)、3百人収容の講堂、職員向けの保育ルーム、4階は手術室、5階は機械室、6階から9階までが病棟。10階は屋上緑化庭園として整備する。病床数は現在の520床から1割減の468床。敷地内に約240台収容の立体駐車場を整備する。また、新築移転に伴い、形成外科を新設し、外科系診療科目の活性化を図る。
 安井院長は「念願であり、課題でもあった新病院建設がいよいよ動きだす。“患者さんが中心の病院”をコンセプトに設計を進めてきた。3階には子育て中のスタッフが安心して働けるよう保育ルームを設けたほか、3百人収容の講堂は災害時には応急処置を行えるよう人工呼吸に必要な酸素設備などを整える。そのほか、4階から9階までの病棟中央部を吹き抜けとし、東西南北に病棟を配置することで、すべての病室に自然光が差し込むようなレイアウトを採用した。九州をリードする病院を目指していきたい」と話している。