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売上高トップは沖縄のザ・テラスホテルズ  帝国データバンク    上位50社中41社が前年下回る


 株式会社帝国データバンク(東京都)によると、九州、沖縄地区のホテル・旅館業の2009年度(09年4月期~10年3月期)の売上高合計は、前年比5・2%減の2109億7千万円だった。
 08年9月のリーマン・ショック以降の世界的な景気悪化や新型インフルエンザ、円高などが影響した。50社のうち41社が前年を下回り、上位10社すべてが前年割れ。地区別では1位の沖縄県は17社がランクに入り、2位の福岡県を5社上回って最多となった。
 施設別では、リゾートホテルなどを運営するザ・テラスホテルズ株式会社(那覇市)が2年連続でトップ。地場トップゼネコンの株式会社國場組(同)の関連企業として、リゾートホテル「ザ・ブセナテラスリゾート」などのほか、ゴルフ場、映画館なども手掛けるが、景気低迷や新型インフルエンザによる観光客の減少などが影響し、前年比12・0%減の約2百億87百万円となった。続いて、福岡地所株式会社のグループ企業でシティホテル「グランド・ハイアット・福岡」などを運営する株式会社エフ・ジェイホテルズ(福岡市)の売上高115億百万円(前年比6・8%減)、「ヒルトン福岡シーホーク」を運営する株式会社ホークスタウン(福岡市)の115億円(4・2%減)がランクインした。同社では「九州新幹線全線開業、外国人観光客の増加など九州地区には旅行産業が成功する要素が多い。行政や異業種企業などと連携した誘致が成長戦略のカギといえる」と分析している。