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液卵数量増加で増収、原料単価上昇で減益  イフジ産業    震災の影響受け特別損失計上


 粕屋郡粕屋町の業務用液卵メーカー、イフジ産業株式会社(藤井徳夫社長)の2011年3月期連結決算は、売上高が前期比23・7%増の117億42百万円、経常利益が同18・0%減の7億12百万円とで増収減益だった。
 売上高は2月9日に公表した予想を上回り、経常利益は予想通りに推移したが、3月11日に発生した東日本大震災の影響で当期純利益は同39・1%減の2億82百万円となった。茨城県水戸市の関東工場の一部が被害を受けたことなどから、3億62百万円の特別損失を計上し、当初予想を1億46百万円下回った。営業利益は19・3%減の7億5百万円。
 主力の鶏卵関連事業は大手製パンメーカーへの販売が好調だったこともあり、販売数量は前年同期に比べ6・1%増加。鶏卵相場が高く推移したこともあり、売上高は前期比13・2%増の104億16百万円で過去最高を更新した。
 個別では液卵売上高が同14・2%増の95億7百万円、加工品が同3・1%減の4億43百万円、その他の売上高が同10・8%増の4億64百万円だった。利益面では鶏卵需給がタイトに推移して相場が高止まりとなり、原料の買い付け単価が上昇。営業利益は同36・3%減の5億38百万円となった。
 一方、09年11月に子会社化した日本化工食品株式会社の調味料関連事業は、主力商品の粉末調味料の新製品の販売が好調に推移。売上高は13億5百万円、営業利益は1億57百万円を計上し、通年寄与した。
 今期売上高は同3・6%減の113億18百万円、経常利益は同6・1%減の6億69百万円を見込んでいる。