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JIIMAベストプラクティス賞で優秀賞 福岡運輸


週刊経済2024年11月6日発行号

帳票のデジタル化が評価

物流業の福岡運輸㈱(福岡市博多区空港前2丁目、富永泰輔社長)は9月18日、公益社団日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が主催する「第18回ベストプラクティス賞」において優秀賞を受賞した。
先進的な文書情報マネジメントシステムを導入し、顕著な効果を表した企業・団体を表彰するもの。今回は同社のDX推進プロジェクトのテーマのひとつである「帳票のデジタル化」で、受領書保管業務のペーパーレス化により、受領書と配送データの一元管理を実現し、問い合わせ対応の即時化と業務効率の大幅な向上の成果が評価された。このシステムは物流業界の課題である「2024年問題」に対応したもので、電子化に加えて既存のシステムの配送データと自動的に照合する機能を組み込んでおり、全ての配送情報を正確に一元管理できる。同社ではシステム導入により、年間約160万枚の受領書の照合業務を自動化し、サービスレベルの向上だけではなくトータルで年間約6千時間の業務削減を見込む。また、受領書を電子化したことで紙の保管スペースが不要となり、保管コストの削減にもつながるという。
同社では「今後、グループ会社への展開や物流情報プラットフォームとのシステム連携による問い合わせ業務のデジタル化に取り組み、顧客体験価値の向上とさらなる付加価値の創出を目指す」と話している。