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遠隔操作ロボットを活用した障害者就労の実証事業 九州地理情報


週刊経済2024年10月16日発行号

県と市から受託して

ワールドホールディングスグループの人材教育事業、九州地理情報㈱(福岡市東区青葉2丁目、三舛善彦社長)は、福岡県と福岡市から受託して、遠隔操作ロボットを活用した障害者就労の実証事業に取り組んでいる。
㈱オリィ研究所(東京都)が開発したロボット「オリヒメ」を事業所に置き、外出困難な重度障害者等がパソコンやスマホから遠隔操作して就労する試みで、県は9月2日から、市は10月1日から、ともに来年2月までの期間で実証事業をする。県は9月からJR九州吉塚駅での案内業務、市は10月1日から警備業の㈱にしけいで受付業務を、それぞれ11月末までの予定で実施しており第2弾も計画中。オリヒメは、ヒトを模した高さ23cmほどの形状で、受付台等に乗せて設置が可能。カメラとマイク、スピーカーを備えており、操作者は遠隔で画像・音声を確認でき、ロボットの簡単な身振りも加えて受け答えができる。
九州地理情報の三舛社長は「企業にとっては障害者法定雇用率の引き上げに対応でき、障害のある方も一般就労という形で社会活動できる。互いにウィンウィンの関係が構築できると期待している」と話している。