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太陽光パネルリサイクル事業を検討 JR九州とJR九州サービスサポート


週刊経済2024年10月16日発行号

三井物産子会社と覚書締結

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)とその子会社で総合ビルメンテナンス業のJR九州サービスサポート㈱(同区博多駅中央街、森勝之社長)は、インフラ・機械商社の三井物産プロジェクトソリューション㈱(東京都港区、谷垣匡輝社長)と太陽光パネルリサイクル事業実現に向けた共同検討に関する覚書を締結した。
2050年までにカーボンニュートラルを達成するため、国内では再生可能エネルギーの普及が急速に進められ、その主力として太陽光発電の導入が加速している。一方、再エネの固定価格買取制度(FIT)によって導入されたパネルが30年以降に寿命を迎えるため、大量の太陽光パネルの廃棄が見込まれる。3社は社会課題であるその処理に対応するため、太陽光パネルのリサイクル技術の確立や事業の経済性、効率的な運用体制の構築に向けた検討を進める。
検討内容は①廃棄太陽光パネル排出量および排出時期②候補地・搬送ルート③リサイクル設備比較検討④処理価格、処理後有価物の売却単価⑤事業性・経済性。これらによって廃棄物処理に伴う環境への負荷を軽減し、貴重な資源を循環させることで、持続可能な社会づくりに貢献することを目指す。
三井物産プロジェクトソリューションは三井物産の100%出資子会社で、2007年4月設立。今年10月1日付で三井物産プラントシステム㈱から社名変更。電力・交通・製鉄・化学など社会を支える基幹インフラや基礎産業分野において、インフラ・機械商社としての設備調達を基軸としながら、脱炭素化をはじめとする社会課題の解決に向けたソリューションを提供する。