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乗合タクシーの夜間実証運行を開始 大刀洗町


週刊経済2024年9月25日発行号

11月30日まで

三井郡大刀洗町(中山哲志町長)は、9月1日から町の乗り合いタクシー・ひばり号の夜間実証運行を開始した。期間は11月30日までの3カ月間。
ひばり号は、町の地域公共交通計画で国の共創モデル実証運行事業を活用し、2022年7月から町内を営業区域とする3事業者と委託契約し、運行を開始した乗合タクシー。現在、年末年始を除き、毎日午前7時から午後6時までの時間帯で運行している。夜間実証運行では、午後6時から午前0時まで。利用当日の午後11時半まで受け付ける。運行エリアは町内のみに限定され、委託されている3事業者のうち、下田タクシーのみで対応する。運賃は1日・片道500円、高齢者や学生、妊娠中の女性、障害者手帳を持っている人は割引対象となり、1人・片道300円。未就学児は小学生以上の利用者と同伴に限り無料となる。
実証にあたって、町では全戸にチラシの配布に加え、SNSを活用した情報発信にも努めている。また、夜間の利用が想定されている飲食店などに当日の利用が可能な申請書を置いてもらうなどし、協力を呼び掛けている。
中山町長は「これからの公共交通の在り方を具体化する上で、今回の夜間実証運行は極めて重要な取り組み」とした上で、「将来的にライドシェアにするのか。あるいはひばり号の拡張になるのか。いろんな選択肢が想定される中での基礎調査としていきたい」と話している。ひばり号は2023年度、年間4659便が運行され、乗車人数は5279人。1日当たりの利用者数は14・9人で、町が目標に掲げた1日あたり13人の目標はクリアしている。