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福証の本則市場に上場 東京のアクセスグループ・ホールディングス
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週刊経済2024年9月18日発行号
9月に福岡支社開設
グループでプロモーション支援、採用支援事業などを手掛ける㈱アクセスグループ・ホールディングス(東京都港区南青山、木村勇也社長)は8月30日、福岡証券取引所本則市場に上場した。以前から上場している東証スタンダード市場との重複上場。
九州での展開では、同社グループで採用支援事業、教育機関支援事業を手掛ける㈱アクセスネクステージ(東京都渋谷区、増田智夫社長)が今年3月1日に福岡オフィスを開設。9月9日付で福岡市博多区博多駅前4丁目の日本生命博多駅前第二ビル6階に拡張移転し、福岡支社としての業務を開始した。以前も福岡に営業拠点を置いていたが、コロナ禍の影響で2020年10月に閉鎖した経緯があり、再び九州地域での事業活動を本格化するにあたって、さらなる認知度や信頼の向上を図る目的で上場した。7月には、大学などへの進学を目指す外国人留学生向けのイベント「アクセス日本留学フェア 福岡会場」を開催。日本語学校に在籍する外国人留学生や、引率する教員を合わせて計746人(前回2020年6月開催比:438%)を動員した実績ももとに、特に留学生の進学・就職支援での事業拡大を見込んでいる。福岡支社に常駐する社員は1名で、現在は大阪の関西支社と連携して営業展開。事業の状況に応じて、今後は福岡支社の陣容も強化していくという。
9月9日の上場式で、木村社長は「採用活動が早期化・多様化する中で、当社は大学のキャリアセンターとの連携により、大学4年次の就活に強い独自の集客モデルを確立してきた。上場の機会を存分に生かし、グループの発展はもとより、地域活性化や企業・教育機関の課題解決に寄与していきたい」とあいさつ。上場式後の会見では「九州の外国人留学生数は中部を上回る規模で増加しており、九州でも外国人留学生を進学、その後の就職に導いていきたい。大卒の留学生は日本の文化になじみ、語学力もあるので、通訳などのインバウンド対応やサービス業などをはじめ、活躍のフィールドを広げていければ」と話した。
同社は1990年4月設立。資本金は5500万円。従業員数は20人(グループ計145人)。24年3月期の売上高は34億5200万円。