山口県萩市に戸建て宿　ショウイン

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週刊経済2024年9月11日発行号

１泊３万３千円～

個別学習塾展開の㈱ショウイン（福岡市中央区大名２丁目、因脩祐社長）は８月１日、山口県萩市堀内に一戸建て宿を開業した。
吉田松陰が講義をした長州藩の藩校「明倫館」の跡地で、歴史愛好者の宿泊需要に応えるため宿泊事業に新規参入した。施設名は「樹々庵（じゅじゅあん）」。場所は山口県立萩美術館・浦上記念館北西側。敷地面積は３２００㎡。築１００年の古民家を改修しており、建物は平屋建てで約２００㎡。客室は４６㎡で、キッチンや冷蔵庫、電子レンジ、バスルームのほかセミダブルベッドを２個設置する。宿泊は１日１組限定で最大４人利用可能。料金は１泊３万３千円～で、料理の提供はない。スタッフは常駐しておらず、チェックイン、チェックアウトは無人のカウンターで対応。現在、敷地内に歴史書などを保管した資料館を建設しており、完成後は自由に見学できる。因社長は「明治時代の役人などが使用した明倫館跡地で歴史を感じつつ、照明による光の演出を楽しんでほしい」と話している。
同社は１９８４年４月設立。資本金１千万円。従業員数は約２０人。決算期は３月。