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福岡証券取引所Q‐boardに上場 長崎県のCross Eホールディングス


週刊経済2024年9月11日発行号

技術人材確保図る

グループで建築・設備工事、ファシリティ・マネジメントなどを手掛けるCross Eホールディングス㈱(長崎県佐世保市ハウステンボス町、松尾貴社長)は8月29日、福岡証券取引所Q‐boardに上場した。
同社グループは、連結子会社としてハウステンボスの建築物・設備を一元管理するハウステンボス・技術センター㈱(同町)、環境関連プラントなどの機械器具設置工事を手掛ける西日本エンジニアリング㈱(佐世保市浦川内町)を持ち、3社で構成。上場によって会社の知名度や信頼度の向上を図り、各事業会社の技術人材確保につなげる狙い。長崎県内では、十八銀行(現十八親和銀行)が経営統合に伴う上場廃止となって以来、本社を置く上場企業がゼロの状態が続いていたが、5年ぶりに上場企業が誕生した。9月2日の上場式には長崎県の馬場裕子副知事が出席したほか、佐世保市の宮島大典市長がオンラインで参加し、上場を祝った。
上場式で、福岡証券取引所の長宣也理事長は「資金調達に加え、人材確保を目的に福証上場を決断していただいた。われわれもIRフェアや交流会などで、発展に貢献していきたい」と歓迎。上場式後の会見で、松尾社長は「2018年から上場準備を進めてきた。人材確保や事業ポートフォリオ拡大のため、九州や関東以北でのM&Aにも取り組んでいきたい」と話した。
同社は㈱エイチ・アイ・エスの子会社で2022年11月設立。資本金は2億7798万円。24年9月期の連結売上高(見込み)は41億570万円。従業員は108人(23年9月末現在)。