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小麦値下げも売上高1・0%増の133億6600万円 鳥越製粉中間期決算


週刊経済2024年9月11日発行号

経常利益は5・1%減

製粉業大手の鳥越製粉㈱(福岡市博多区比恵町、鳥越徹社長)の24年12月期連結第2四半期決算(1月~6月)は、売上高は前年同期比1・0%増の133億6600万円、経常利益は同5・1%減の7億9200万円で増収減益だった。
主力の製粉事業では、昨年10月に輸入小麦の政府売渡価格が引き下げられたことに伴い、製品価格の値下げを実施したものの、業務用小麦粉の出荷数量が増加したことなどで売上高は前年同期比0・6%増となり、連結増収をけん引した。また、販売価格の上昇などで精麦事業も同10・0%増と好調だった。一方の利益面では、原材料価格の上昇や物流費をはじめとする各種コストの増加等により、営業利益は同9・2%減の5億5600万円となり、純利益は同5・5%減の5億2600万円だった。
通期の業績予想では、売上高は前期比6・1%増の280億円、経常利益は同20・8%増の16億7000万円で増収増益を見込む。また、7月1日から強力粉・準強力粉(一部銘柄を除く)の価格を値下げする一方、輸送コストの上昇などを理由に中力粉・薄力粉は値上げに踏み切っている。