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経常利益は36・7%増の12億9700万円 正興電機製作所中間期決算
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週刊経済2024年9月11日発行号
売上高は13・4%増の142億円
電力会社や官公庁向け情報制御システム製作・販売の㈱正興電機製作所(福岡市博多区東光2丁目、添田英俊社長)の2024年12月期連結中間決算は、売上高が前年同期比13・4%増の142億3700万円、経常利益は同36・7%増の12億9700万円で増収増益となった。
セグメント別に見ると、電力部門は総合制御所向けなどの制御システムやスマート保安が堅調で、配電機器製品が増加したこともあり、売上高は7・2%増の41億4300万円、セグメント利益は生産効率改善の取り組みにより38・8%増の6億3200万円。環境エネルギー部門は、国内公共分野において電子部品を中心とした部材の入荷遅れが改善傾向にあるものの、工期延期の影響による工事コストの増加や中国事業が市場落ち込みで低迷したことなどで、売上高は3・8%増の55億3400万円、セグメント利益は36・5%減の1億200万円となった。情報部門は港湾分野のサイバーポート関連や、ヘルスケア分野の介護認定支援システムなどのサービス事業が堅調に推移し、売上高は17・3%増の7億6900万円、セグメント利益は21・9%増の1億300万円。サービス部門は太陽光発電所向けの電気設備や工場向けの設備更新工事が増加し、売上高は77・7%減の22億9200万円、セグメント利益は2200万円(前期はセグメント損失100万円)となった。その他の部門では電子制御機器関連製品の増加や発電・変電所向け工事案件が堅調で、売上高は6%増の14億9600万円、セグメント利益は6・2%増の1億5200万円だった。
通期は売上高が前年同期比10・8%増の300億円、経常利益は12・9%増の20億5000万円の増収増益を見込んでいる。