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中小企業DIは4期ぶりに景況改善 日本公庫北九州支店


週刊経済2024年8月14・21日発行号

売上DIは後退

㈱日本政策金融公庫北九州支店(北九州市小倉北区鍛治町1丁目、諏訪宣善支店長)が発表した2024年4月から6月までの北九州地区「中小企業動向調査」結果の業況判断指数(DI)は、前期(24年1月~3月)比9・6ポイント増の9・6となった。景況感が改善したのは23年4月~6月期以来4期ぶり。売上DIは同21・7ポイント減の11・6となり、23年7月~9月期の水準まで後退した。
対象エリアは北九州市および直方市、田川市、行橋市、豊前市、中間市、遠賀郡、田川郡、京都郡、築上郡、鞍手郡鞍手町。従業員数が原則20人以上の中小企業調査結果(43社回答)によると、金属製品や窯業・土石、生産用機械、電気機械を中心とする製造業の業況判断DIは前期比16ポイント増の▲5となり、3期連続マイナス景況となったものの大幅改善した。不動産業や小売業、サービス業、建設業、卸売業などの非製造業は同2・8ポイント増の22・8で、3期連続プラスとなっている。
また、経営上の問題で見ると、「求人難」が36・4%(前期25・8%)で最も多く、次いで「売上・受注の停滞、減少」が27・3%(同29%)、「原材料高」が21・2%(同16・1%)、「人件費や支払利息等の増加」が6・1%(同6・5%)、「製品安や値下げの要請」が0%(同0%)の順となっている。
次期(2024年7月~9月)の業況判断DIは、持ち直しの動きに足踏みがみられることから、DI値9・5と予想している。