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映像管理システムを共同開発 ユニゾンシステムズと大阪のエー・ビー・シー リブラ
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週刊経済2024年8月14・21日発行号
システム開発や映像配信の㈱ユニゾンシステムズ(福岡市中央区荒戸2丁目、今村勉也社長)と放送コンテンツ企画・制作の㈱エー・ビー・シー リブラ(大阪市、大島尚社長)はクラウドアーカイブシステムを共同開発した。
サービス名は「空蔵-kura-」。様々な映像素材を付随した情報と合わせてクラウド上で保管することができ、大型クラウドシステムの導入・メンテナンスにかかる費用や人手を賄うことが難しい企業向けに開発した。本格的なリリースは10月を予定しており、エー・ビー・シー リブラがサービスを運用する。これまで放送業界では、大量の映像素材を保存するためにクラウドを利用したシステム構築やメンテナンスに多大な費用と人手を費やすことがあった。また、保存した映像の再利用や見直しには動画の中身をその都度確認する必要があり、多くの時間がかかるのが課題だった。同システムでは、映像素材の保管場所をクラウド上で分けることで利用コストを抑制。また、動画中にコメントをつけることができ、特定のシーンなどを検索することも可能にした。さらに、撮影日や放送日、映像の概要や撮影場所のデータに加え、ニーズに合った検索項目を作成し映像に付けることで、スムーズな映像検索を実現する。
ユニゾンシステムズは「多くの映像を保存し管理する必要のあるすべての事業者に利用してもらいたい。放送業界はもちろん、他業界にも徐々に告知したいと考えている」とコメント。年内に5~10社へのサービス提供を目指す。
同社は1991年11月設立。資本金5千万円。決算期2月。従業員数78人。