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生成AIを活用した屋台DXプロジェクト 福岡市とLINEヤフーコミュニケーションズ
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週刊経済2024年8月14・21日発行号
福岡市(高島宗一郎市長)とLINEヤフーコミュニケーションズ㈱(福岡市博多区博多駅中央街、鈴木優輔社長)は7月24日、生成AIを活用した「屋台DXプロジェクト」を開始した。
両者は昨年6月から10月にかけて、長浜エリアを対象とした「長浜屋台街プロジェクト」を実施。屋台の混雑度合いや営業状況をAIカメラやIoT機器を活用してLINE公式アカウント上で可視化する実証実験をした。その取り組みや利用者へのアンケートの結果を受け、利用者へパーソナライズされた屋台を案内する「AIおいちゃん」機能をLINE公式アカウント「FUKUOKA GUIDE」に実装。尋ねた内容に対して、長浜・天神・中洲エリアに広範囲に広がる約100軒の屋台の中から条件に合った屋台を博多弁で親しみやすく案内する。その他チャットボット機能を活用し、現在地や屋台グルメ、支払い方法などの条件からも検索が可能になった。また、各屋台に設置したIoT電球を活用し、ライトが点灯したことを感知すると、LINE公式アカウント上に「本日営業」と表示され、利用者はリアルタイムで屋台の営業状況を確認できる。各屋台の営業状況データを福岡市のデータ連携基盤から取得し、LINE公式アカウント上で利用者が情報を受け取れる仕組み。同基盤からのデータを民間が取得、利用する取り組みは同プロジェクトが初という。
LINEヤフーコミュニケーションズは「今後、実際に屋台に訪れた利用者からの口コミ情報もLINE公式アカウント経由で収集し、『AIおいちゃん』にデータとして加え、案内の情報をアップデートしていく予定」と話している。
同社は2013年11月設立。資本金4億9千万円。従業員1650人(24年4月、LINEヤフーからの出向社員含む)。