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九州版・次世代移動サービスの運用を開始 九州MaaS協議会


週刊経済2024年8月14・21日発行号

約70の交通事業者が参加

九州7県と九州経済連合会、交通事業者などで構成する一般社団法人・九州MaaS協議会(会長=倉富純男九州経済連合会会長)は8月1日、九州版・次世代移動サービス「九州MaaS(マース)」の運用を開始した。
九州マースは、トヨタファイナンシャルサービス㈱が開発、提供するスマートフォンアプリ「my route(マイルート)」をプラットホームに、快適な輸送ルートの検索や、県域や交通事業者を跨ぐデジタルチケットの販売ができるサービス。今年4月に九州7県、九経連、九州内約70の交通事業者、団体などが参加した協議会を設立。官民連携でサービス開始に向けた準備を進め、6月24日の第45回九州地域戦略会議で開始日とロゴが発表され、官民連携によるマースでは国内最大規模の取り組みとしてスタート。サービス開始にあたり、関連事業者19社が県や事業者、複数の輸送モードを組み合わせたデジタルチケット17券種を発売したほか、9月には九州全域の周遊を目的に長期滞在が見込まれるインバウンドを対象にバスや船舶、JR在来線、九州、西九州新幹線の自由席が乗り放題となる「ALL KYUSHU PASS」の販売も予定している。
サービス開始に合わせ、7月31日には博多駅前広場で約70の事業者が参加したサービスインイベントを実施し、サービスを告知するグッズの配布やマイルートのサービスをレクチャーする機会などが設けられた。