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売上高は1・2%増の63億6909万円 室町ケミカル
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週刊経済2024年8月14・21日発行号
経常は22%増
医薬・化学品製造・販売などの室町ケミカル㈱(大牟田市新勝立町、青木淳一社長)の2024年5月期決算は、売上高が前年同期比1・2%増の63億6909万円、経常利益が同22%増の4億2810万円で増収増益となった。
事業別では医薬品事業において、主力商品の販売好調に加えて複数の新製品も売り上げに寄与したが、抗てんかん用原薬の一時的な需要増が収束したことや、営業活動や開発センターの移転・拡張を含む投資によって、売上高は7・6%減の32億5851万円、営業利益は11・7%減の4億7590万円となった。健康食品事業ではOEM主力品の受注量回復に加え、2月に販売開始した大型OEM案件も寄与したことで売り上げが増加。原価率においても工場稼働率向上による製造効率の改善と原料価格高騰分の販売価格転嫁を進めたことで改善傾向にあるが、販管費を吸収するまでに至らなかったことで、売上高は26・9%増の8億3446万円、営業損失は3779万円(前年同期は営業損失1億2025万円)となった。化学品事業ではイオン交換樹脂の伸長を主因に堅調に推移。大型装置の販売も寄与したが、展示会などへの積極参加や新規の海外案件獲得のための営業活動などで販売費が増加。原価率は徐々に改善しているものの、売上高は8・0%減の22億7611万円、営業損失は1627万円(前年同期は営業損失4951万円)。
今期は医薬品事業における輸入原薬、自社製造品ともに取引量や品目数が増加し、増収となると予想するが、医薬品工場や開発センターの減価償却費などにより経費が増加するため利益率は低下する見込み。売上高は5・2%増の67億円、経常利益は0・4%増の4億3000万円を見込む。