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大分県日田市の肥料製造施設稼働へ グリーンコープ共同体


週刊経済2024年7月31日発行号

総事業費は3億5千万円

(一社)グリーンコープ共同体(福岡市博多区博多駅前1丁目、日高容子代表理事)は大分県日田市に建設中の飼料製造施設が8月中旬に完成する。総事業費は3億5千万円。9月初旬稼働予定。
牛乳などの酪農品生産に必要な肥料の輸入価格が高騰しており、国際情勢や為替に影響されにくい生産体制構築を図るため建設したもの。施設はグリーンコープ共同体、下郷農業協同組合、耶馬渓酪農組合の3者で設立した合同会社TMRセンター(日田市、西村大輔代表社員)が運営する。場所は大分自動車道日田IC南側で、敷地面積は1万5千㎡。施設面積は1500㎡。稲やトウモロコシ、牧草などの混合肥料やとうふ、焼酎などのかすを再利用して作った肥料を年間約1万5千トン生産する計画。生産した肥料は、同共同体が大分県中津市に建設中の酪農場「株式会社耶馬渓ファーム」のほか、近隣の農家へ販売する。日高代表理事は「安全、安心な牛乳を提供し続けるため、輸入肥料に頼らない『新しい産直』を実現したい」と話している。
合同会社TMRセンターの出資金は270万円。従業員は6人。