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宇宙機開発のElevationSpaceに出資 FVP


週刊経済2024年7月31日発行号

初号機「あおば」のサービス化目指す

㈱ふくおかFG傘下の㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区天神2丁目、吉田泰彦社長)は運営するファンドを通じて、宇宙機開発の㈱ElevationSpace(仙台市、小林稜平社長)に出資した。
FVPのほか計7社による第三者割当増資と仙台銀行など複数の金融機関による融資で総額14億円。今回調達した資金は現在進めている初号機「あおば」のフライトモデル製造に向けた地上試験・詳細設計、サービス化を加速させていく。
同社は2021年3月設立。東北大学発の宇宙スタートアップで、同大学吉田・桒原研究室でこれまで開発してきた15機以上の小型人工衛星の知見・技術を生かし、無人の小型衛星で無重力環境を生かした実験や実証などを実施、それを地球に帰還させて顧客のもとに返す宇宙環境利用プラットフォーム「ELS‐R」を開発している。FVPでは「同社は最先端技術の事業化に果敢に挑戦しており、グローバルでも戦える大きなポテンシャルを秘めている。FFG一体となって、今後のさらなる成長と発展のために全力で伴走していきたい」と話している。