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連結売上収益は1324億円で7・1%減 安川電機第1四半期
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週刊経済2024年7月24日発行号
受注残減少が影響
モーションコントロール・ロボット開発、システムエンジニアリングなどを手掛ける㈱安川電機(北九州市八幡西区黒崎城石、小川昌寛社長)は7月8日、2025年2月期第1四半期(2024年3月~5月末)連結決算で売上収益が前年同期比7・1%減の1324億800万円、営業利益は同32・4%減の111億1800万円で減収減益となった。
半導体・電子部品向け需要が回復基調にあり、自動車関連および製造業全般で生産の高度化・自動化を目的とした設備投資需要が堅調に推移しているものの、前年同期を支えた受注残が減少。利益面も売上減少の影響で減益となった。国内においては、半導体市場で回復が見られるも一般産業や自動車市場を中心に需要が低調。アメリカでは半導体関連需要の回復やオイル・ガス関連、自動車市場の設備投資が堅調に推移しているという。また、欧州はEV生産におけるロボット関連の設備投資が堅調に推移しているものの、製造業全般における在庫調整の影響を受けた。中国では太陽光パネル関連に関する投資は落ち着き感があるものの、自動車関連需要や半導体市場が盛り返すなど全体的に堅調さを維持している。
セグメント別では、モーションコントロールの売上収益は前年同期比17・1%減の593億6800万円、営業利益が同42・6%減の56億2700万円。ロボットの売上収益が同8・1%増の570億4千万円、営業利益が同22・6%減の47億8900万円。システムエンジニアリングの売上収益が同14・7%減の104億8700万円、営業利益が同3%増の10億5400万円。
同社では今後、半導体・電子部品市場の投資再開が想定されるなど、製造業における自動化・省力化に関する設備投資が回復する見込みから、通期売上収益5800億円、営業利益700億円を見込んでいる。