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伴走型によるアトツギ・サッシンベンチャープログラム 福岡県
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週刊経済2024年6月19日発行号
7月18日にキックオフイベント
福岡県は、今年度から新たな中小企業支援策として「アトツギ・サッシンベンチャー伴走支援型プログラム」をスタートする。
中小企業の後継者を対象に、家業の経営資源を活用して新たな事業に挑戦する企業を「アトツギベンチャー」、後継者ではなくとも第二創業など新分野に挑戦する企業を「サッシンベンチャー」とし、伴走型による支援を展開するプログラム。支援内容は「ベース」、「ジャンプ」の2段階に分かれ、ベースではアトツギ、サッシンの先輩経営者の経験談やアドバイスができるセミナーや、新規事業開発ワークショップを開催し、具体的なアイデアを持たない経営者の事業化を後押しする。ジャンプでは、家業の経営資源を活用した新商品や新サービスの開発を専門家が伴走支援。新商品はクラウドファンディングに出展、新サービスは中小企業庁が主催するピッチイベント「アトツギ甲子園」で発表することにより、売り上げ増加や販路拡大につなげていきたいとしている。
新事業支援課の帆足恵美子課長は「これまで長きにわたり地域の経済や文化を支えてきたのは地域に根差した中小企業の皆さま。伴走支援により中小企業の新たな挑戦を後押ししていきたい」と話している。プログラムのスタートに合わせ、7月18日には福岡市中央区長浜1丁目の「TENJIN MONOLITH(テンジン・モノリス)」でキックオフイベントを開く。当日は、布団の下請け工場からダウンジャケット生産・販売で海外進出を果たした㈱ナンガの横山智之社長による講演をはじめ、全国的にアトツギ支援を行う一般社団法人・ベンチャー型事業承継の山野千枝代表理事と福岡で活躍する先輩アトツギらによるトークセッションが予定されているほか、ネットワーキング・人脈形成を目的とした交流会も企画されている。