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売買代金37・2%増、新規上場は1社 福岡証券取引所


週刊経済2024年6月19日発行号

12月にFPM開設へ

2023年度の株式売買の状況は、売買高が前年度比20・6%増の1500万800株、売買代金が37・2%増の151億6千万円で、いずれも大幅な伸びを見せた。また、同年度の新規上場は1社。昨年6月に東京本社の不動産開発会社、㈱LAホールディングスが本則市場へ上場している。直近は3年連続で新規上場実績が見られており、上場会社数は本則85社、Q―Board18社の103社となった。
収支決算の状況は、収入合計は8・1%増の2億3820万円。支出合計は7・7%増の2億3497万円で、余剰金は323万円となった。収入については、上場賦課金は減少したものの雑収入が増加しており、支出についても運営費は減少したものの、人件費や施設費が増加している。余剰金の計上は15期連続。
福証では、昨年度から特定取引所金融商品市場、いわゆる「プロ投資家向け市場」の開設準備を進めており、決算発表に合わせて名称や開設日の概要が明らかになった。名称は「Fukuoka PRO Market」(FPM)で、開設日は今年12月16日を予定する。一般市場への上場を目指すスタートアップ企業などにとっての「成長経路の選択肢拡大」を目的とした新市場となる計画だ。