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米国に寿司の銚子丸らと合弁会社設立 ロイヤルHD


週刊経済2024年5月29日発行号

西海岸で寿司中心の新業態を検討

ロイヤルHD(福岡市博多区那珂3丁目、阿部正孝社長)は5月7日、㈱銚子丸(千葉市、石田満社長)、双日㈱(東京都千代田区、植村幸祐社長)と米国に合弁会社を設立したと発表した。
国内市場の縮小を背景に、外食分野の海外市場開拓が課題となっている中、ロイヤルのレストランチェーンの運営で蓄積したノウハウと、寿司店を展開する銚子丸の独自性と専門性、双日のビジネスネットワークと事業開発力を生かし、市場規模の大きい米国で寿司を中心とする新業態の出店を目指す。新会社の社名は「SUSHI‐TEN USA Inc.」(高瀬浩社長)。設立日は3月18日で、所在地はカリフォルニア州アーバイン市。資本金は600万ドルで、出資比率はロイヤルホールディングスが34%、銚子丸が33%、双日が33%となっている。決算期は12月。
米国の寿司市場は従来から呼吸店が寿司市場のトレンドをけん引していたが、近年は寿司のローカル化やカジュアル化が進んでおり、その需要が年々拡大傾向にある。今回設立した合弁会社では、米国西海岸を起点に事業活動を始める計画で、まずは同エリアでの嗜好を確認しながら新業態を創出していく。