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売上高は5・4%減の160億6300万円 ベガコーポレーション3月期


週刊経済2024年5月29日発行号

経常は2倍の7億9千万円

インテリア家具を中心としたEコマース事業を展開する㈱ベガコーポレーション(福岡市博多区祇園町、浮城智和社長)の2024年3月期決算は、売上高が前期比5・4%減の160億6300万円、経常利益が2・1倍の7億9000万円で減収増益だった。
昨年4月に初の実店舗を福岡市に開業したのを皮切りに12月に大阪市、今年2月に名古屋市に出店し3店舗を展開。自社サイトの「LOWYA(ロウヤ)」旗艦店ではSEOやウェブ広告、SNS強化に取り組みOMO型D2Cビジネスの確立に向けた検証を行う中で、販売促進費や広告宣伝費を抑制したことでアクセス数減になったものの利益効率の良い販売体制を実現した。損益面においては急激な円安進行による原価率上昇の影響は受けたが、マーケティングコスト削減を中心に、従来から取り組んでいる在庫適正化や適性配送による在庫圧縮、固定費の削減により販売管理費率を改善し増益となった。
今期は実店舗の出店目標が4~6店舗、旗艦店と大手モール内店舗の売り上げ伸長を図るほか商品数拡充や高利益率商品の開発、物流の効率化を継続し、今期売上高は前期比5・8%増の170億円、経常利益が51・8%増の12億円の増収増益を見込んでいる。