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売上高は17・3%増の245億円 イフジ産業3月期


週刊経済2024年5月22日発行号

売り上げ、経常利益ともに過去最高

業務用液卵メーカーのイフジ産業㈱(糟屋郡粕屋町戸原2丁目、藤井宗徳社長)の2024年3月期連結決算は、売上高が前期比17・3%増の245億300万円、経常利益が同12%増の18億900万円だった。売り上げ、経常利益ともに過去最高となった。
主力の液卵関連事業は、販売数量が減少したものの、製造コストの増加や原料仕入れ価格の高騰、さらに要請を受けて安定供給に努めるため輸入卵を含む原料を買い付けたことに伴い販売価格の改定を進めた結果、液卵売上高は同19・7%増の219億7100万円となった。加工品売上高は、ゆで卵や茶わん蒸しベースの販売価格改定などにより同22・5%増の9億7800万円、その他売上高は鶏卵販売の減少などで同48・3%減の3億2400万円となった。この結果、液卵関連事業全体の売上高は同17・6%増の232億7400万円。セグメント利益は棚卸資産評価損の計上により売上原価が増加したが、販売価格の改定や製造コスト増加に対応するため工場の生産稼働率向上や歩留まりの向上に努め、同11・7%増の16億8600億円だった。調味料関連事業は、原料仕入れ価格の値上がりに対応するため販売価格の改定を進めたことやグループ内での卵白プロテインの委託加工などの販売増加、健康食品などの付加価値商品向け販売増などで売上高は同17・9%増の14億7900万円、セグメント利益は売り上げ増に伴い同28・3%増の7000万円となった。
今期は液卵関連事業における鶏卵相場が低く推移すると予想し、売上高は前期比16%減の205億8200万円、経常利益は同9・2%増の19億7500万円、営業利益は同12・1%増の19億7900万円、純利益は前連結会計年度に計上した特別利益の計上がなくなることなどから同14・4%減の13億6700万円を見込んでいる。