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粕屋町と包括連携協定を締結 JR九州


週刊経済2024年5月15日発行号

駅等を中心とした集約型のまちづくりで連携

九州旅客鉄道㈱(JR九州、福岡市博多区博多駅前3丁目、古宮洋二社長)は5月7日、粕屋町(箱田彰町長)と包括連携協定を締結した。
JR九州は2030年長期ビジョンで「安全・安心なモビリティサービスを軸に地域の特性を活かしたまちづくりを通じて九州の持続的な発展に貢献する」ことを掲げており、粕屋町が2020年12月に策定した都市計画マスタープランで掲げた、駅等の交通拠点を中心とした集約型のまちづくりの理念に資することから、連携することで交通利便性やまちの魅力を向上させる狙い。
具体的には、①子どもや高齢者にやさしい②コンパクト&ネットワークの実現を目指す③ウェルビーイングの実現を目指す④環境にやさしい⑤災害につよいといった5項目のまちづくりについて、両者は今後勉強会などを通じて相互に情報や意見を交換し、粕屋町の掲げる「暮らし続けたいまち」実現に向けて連携し協力して取り組んでいく。
同町内にはJR篠栗線(福北ゆたか線)とJR香椎線の2本の鉄道が通り、6つのJR駅があるが、都市計画マスタープランではJR駅を中心としたにぎわいとくらしの拠点形成の遅れや駅の交通結節機能の不足などを都市整備の課題として挙げている。