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カーボン・オフセットを支援するWebサービス提供開始 ペンシル


週刊経済2024年5月8日発行号

名称は「COW」

研究開発型Webコンサルティング事業を展開する㈱ペンシル(福岡市中央区天神1丁目、倉橋美佳社長)は4月22日、カーボン・オフセットを支援するWebサービスを提供開始した。
カーボン・オフセットとは、人間の活動によって排出される温室効果ガスを他の場所での温室効果ガス削減・吸収活動で「埋め合わせる」という考え方。ITの利活用の拡大で、それに伴う消費電力の急増と地球温暖化の加速が社会課題となっていることから、同社は自社のWebサイトを用いてカーボン・オフセット対策を行い、電力消費量を測る研究を推進。その独自ノウハウを用いて企業向けの支援サービスを展開する。
サービス名は「COW(カーボン・オフセット・Webサービス)」。企業の環境基本方針、CO2削減目標、サイト環境などについて具体的にヒアリングし、計測やデータ取得方法を設計。現状のサイトの消費電力量をデータ転送量から算出し、CO2排出量をスコアリングした後、ペンシルが施策を提案。実行・実装して効果を検証、改善しカーボン・オフセットを推進する。また、官公庁への報告レポートの作成支援やCOW認定マークも発行する。
同社は1995年2月設立。資本金5千万円。売上高33億27万円(23年2月実績)。自社のWebサイトを用いたカーボン・オフセット対策による電力消費量を測る研究では、対策前のサイトと比較して最大約68%の削減に成功した。