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再エネ発電運用プラットフォーム開発のテンサーエナジーに出資 FVP


週刊経済2024年5月1日発行号

新サービス開発に投資

㈱ふくおかFG傘下の㈱FFGベンチャービジネスパートナーズ(FVP、福岡市中央区天神2丁目、吉田泰彦社長)は運営するファンドを通じて、再生可能エネルギー(再エネ)発電所と蓄電池の運用最適化プラットフォームを開発するTensor Energy㈱(テンサーエナジー・福岡市中央区大名2丁目、堀ナナ代表、フィルター・ヴィンセント代表)に出資した。
FVPのほか計4社による同社への総額4億5千万円の第三者割当増資。同社では人材採用による組織体制の強化、再生可能エネルギー発電事業を一気通貫で支援するため、プロダクトとサービスの開発を加速させる。また、最適化された蓄電池の充放電スケジュールを自動的に作成し、経済性の最大化を図るサービスの提供を開始する。
同社は2021年11月設立。資本金7253万円。従業員数8人。事業者向けに再エネ発電所と蓄電池の運用を計画から運転開始後までサポートするクラウド型プラットフォーム「Tensor Cloud」を開発しており、既存のデータプラットフォームと長期のキャッシュフローシミュレーションに加えて、発電量予測機能を実装したものを販売している。FVPでは「九州エリアでは再生可能エネルギー発電設備に対する出力抑制が急増し、発電事業者への影響が大きくなってきている。同社のサービスは発電事業者の業務効率化のみならず、利益向上に貢献できると信じている」と話している。