２３年度九州地区創業融資実績は１２９億円　日本公庫福岡支店

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週刊経済2024年6月5日発行号

県内創業融資額は５９億円

㈱日本政策金融公庫福岡支店（福岡市博多区博多駅前３丁目、浜晋治支店長）国民生活事業は５月１０日、九州７件における２０２３年度創業融資実績で、実績件数が前年同期比３２１件増の３２６７件、融資額が同７％増の１２９億円となったことを明らかにした。
融資件数の内訳は「創業前」が前年同期比３５８件増の２２７６件、「創業後１年以内」が同３７件減の９９１件。「創業前」融資実績が３年連続で増加するなど、すべての年代別融資実績が前年を上回る結果となった。特に、コロナ禍で厳しい状況が続いていた「飲食店、宿泊業」が好調に推移しており、「幅広い層で創業を働き方の選択肢の一つとする動きが活発化してきていると考えられる」（同支店国民生活事業）と分析している。創業前の年代別では、３０代が８４９件（前年度比１４・６％増）と最も多く、次いで４０代が７９６件（同２７・４％増）、５０代が２９５件（同１３％増）、２０代以下が２３７件（同８・２％増）、６０代が８８件（同４１・９％増）の順となっている。
また、創業前融資業種別内訳ではサービス業（理美容業など）が前期比９６件増の６５９件、飲食店・宿泊業が同１１１件増の５２３件、医療・福祉が同４４件増の３３０件、小売業が同１０件増の２７１件、建設業が同１６件増の１２６件、教育・学習支援業が同３２件増の８７件、不動産業が同１６件増となる８２件の順。
なお、福岡県内における創業融資実績は実績件数が前年同期比１８４件増の１５０１件、融資額は同１３・７％増の５９億円となった。融資件数の内訳は、「創業前」が前年同期比２２２件増の１０２８件、「創業後１年以内」が同３８件減の４７３件。
創業前の県内男女年代別では３０歳代が３７４件（前年度比２９・４％増）と最も多く、次いで４０歳代が３５１件（同２５・４％増）、５０歳代が１４８件（同３３・３％増）、２０歳代以下が１０８件（同１０・２％増）、６０歳代が４３件（同７２％増）の順となっている。