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営業収益は2・1%増の1295億円 ミスターマックス・ホールディングス2月期連結決算


週刊経済2024年4月24日発行号

過去2番目の数字に

大手ディスカウントストア・㈱ミスターマックスを中核とする㈱ミスターマックス・ホールディングス(福岡市東区松田1丁目、平野能章社長)の2月期連結決算は、営業収益(売上高+不動産賃貸収入+その他の営業収入)が前年同期比2・1%増の1295億7000万円、経常利益が35・7%減の29億800万円で増収減益となった。
節約意識の高まりを背景に、EDLP(エブリデイ・ロープライス)を訴求した飲料や即席めん、ペット用品等の売り上げが好調に推移し、既存店売上高も前期比2・2%増になった。またオンラインストアの本格稼働もあり、営業収益は過去最高だった21年2月期(1317億円)に次いで2番目の数字となった。一方でコスト面では、マスクや検査キットなど利益率の高いコロナ関連商品の売上減や原価高騰による荒利益率の1・0%減、EC事業や店舗リニューアル等の設備投資によるコストの増加、キャッシュレス決済の手数料増などから経常利益はマイナスとなった。
今期は営業収益が過去最高の1320億円(1・9%増)、経常利益が32億円(10・0%増)の増収増益を見込んでいる。

売上高2000億円、営業利益率5%を目指す中期5カ年計画

また同社は、2029年2月期を最終年度に、売上高2000億円、営業利益率5%を目指す中期5カ年計画を策定した。グループでの営業収益の96%はディスカウントストア事業が占めており、同事業の成長を目的とした既存店強化ならびに3つの成長戦略を柱とした。具体的には北部九州エリア、首都圏中心部にドミナント化を推進し、新規出店25店を展開。リアル店舗+アルファの品揃えの提供および実商圏を超えた集客によるオムニチャネル(売上高構成比10%)の実現。M&Aによる規模拡大や他社業務の請負、海外マーケット進出などの新規事業。同社では「3つの成長戦略柱に成長を加速するとともに、『総合ディスカウント業』のあるべき姿を追求し、規模拡大を目指す」としている。