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廃棄物由来燃料の製造ラインを増設 サニックス


週刊経済2024年4月17日発行号

製造能力2倍に

環境衛生業㈱サニックス(福岡市博多区博多駅東2丁目、宗政寛社長)は3月、ひびき工場(北九州市若松区響町1丁目)の廃棄物由来燃料製造ラインを増設した。
同ラインで製造している重油代替燃料「再生油Bio」の需要増を受けたもの。製造能力は年間4320トンで従来の約2倍になった。同量をCO2排出係数が高いC重油の代替として使用した場合、CO2排出削減量は年間1万2千トンになるという。同社では「今回の生産能力増強によって、これまで以上に原料となる産業廃棄物を処理でき、かつ再生油Bioを増産できるようになる。より一層の産業廃棄物の削減とバイオマス燃料である再生油Bioの増産によって、今後も脱炭素社会ならびに資源循環型社会の実現に向けて貢献していきたい」と話している。
再生油Bioは、飲食店や食品工場から排出される廃水や汚泥などの産業廃棄物からごみや汚泥分を除去し、油分のみを分離回収した重油代替燃料。同社が2018年に製品化し、国内外の製造工場や燃料会社等に販売している。21年に「北九州エコプレミアム」として北九州市の選定を受け、23年には「福岡県県産リサイクル製品」に認定されるとともに「経済産業省産業技術環境局長賞」を受賞している。