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生成AI部門のアンドドットなど4件を表彰 QTnet


週刊経済2024年3月19日発行号

第4回オープンイノベーションの成果発表会で

九電グループの情報通信事業会社、㈱QTnet(福岡市中央区天神1丁目、小倉良夫社長)は3月7日、第4回目となる新たな事業を共創するオープンイノベーションプログラム「TSUNAGU(つなぐ)2023」の成果発表会を開催し、生成AI部門のアンドドット㈱(東京都渋谷区、茨木雄太代表取締役)はじめ4件の新規事業の取り組みを表彰した。
今回表彰したのはアンドドットのほか、エッジAI部門でHMS㈱(福岡市、胡振程[HU ZHENCHENG]社長)、プログラミング教育部門で「くまモンGAMES委員会」を構成する㈱しくみデザイン(同市、中村俊介代表取締役)と熊本県、㈱QTmedia(福岡市、山岡武海社長)の3者、Web3インフラ部門で合同会社暗号屋(同市、紫竹佑騎代表社員)。アンドドットとは顧客の業務効率化や生産性向上をサポートする高セキュリティで安全性を確保した法人向けマルチ生成AIプラットフォーム「QT-GenAI」を共同開発した。HMSとは最先端のAIカメラを活用し、プロバスケットボールクラブの観戦者情報を収集・分析し、新たなマーケティング戦略の策定や商品開発を実施。しくみデザインをはじめとする共同チームとはプログラミング言語を使用せず、簡単にゲームを作成できるSpringin`(スプリンギン)を用い、ゲームを通じてくまモンの世界観浸透とくまモンと連携した教育分野支援事業を展開した。暗号屋とはWeb3時代の根幹となるブロックチェーンを社会インフラとして普及させるべく、ブロックチェーンネットワークへ接続・運用して得られるデータを収集・分析する共同実証実験を開始している。
「TSUNAGU」はスタートアップをはじめとした企業や個人の優れたビジネスアイデアや技術とQTnetの経営資源を組み合わせることで、新たな事業・サービスを共創する公募型のオープンイノベーションプログラム。今回から迅速なビジネス化を目指し、今後の市場成長が期待されるAIやWeb3、XR(クロスリアリティ)などを新規事業領域とし通年でアイデアを募集。同社からも積極的に提案することで事業化を促進する。ピッチイベント「QTnet『TSUNAGU AWARDS』」も最優秀賞や優秀賞などを設けたコンペティション形式ではなく、部門ごとに表彰する形式とした。